4月13-17日



今年のタイ国旧正月期間ソンクラーン
バンコクのお客様に誘われてマレーシア国ボルネオ島に遠征に行ってきました
狙いは淡水魚最高の引きらしいパプアンバス
和名:ウラウチフネダイ
日本では西表島で生息が確認されている魚

バンコクからマレーシア国クアラルンプール経由でサンダガンへ
空港からはマレーシア人の友人を合流してワンボックスカーで移動開始



途中スーパーで4日分の食料などを買い込み
約90分で港に到着



この港町外れのボート小屋からおよそ80km3時間移動したところがベースとなっ



今回は12人乗りの40馬力×二機がけで移動っす

正直電気しかない小さなジャングルの中の村
シャワーとかエアコンとか携帯電話というものとは一切無関係のエリア
ここの漁村にお世話になりましたがワニやサルが普通にそのへんにいてました(笑)



パプアンバスは、汽水〜中流部に生息するフィッシュイーター
現地では体色が黒いのでブラックバスなんて呼ばれていました
今回のツアーでは実釣りは3日間の予定
初日練習、二日目予選、最終日決勝みたいな組み立てでとにかく
このパプアンバスを釣り上げる作戦を立てました

4月14日


初日のパートナーは過去数回こられているOさん
事前情報では水深5m前後に台風などで流れ着いた流木なんかに
パプアンバスがいるとのことでDEEPクランクをメインに用意
気温36度の中あちこちを回りながらひたすらクランキング
こんなにクランク投げたの7年ぶりか?ぐらい投げまくり
初日のチャンスは3回ありました
チゃター、スピナベ、クランクで各1回
でもいずれも一瞬かかったけど・・・の状態でした

同行者2名が初日このパプアンバスをGETしていました



最大は5.4kgのビッグ魚でした



しかし熱帯のジャングルで扇風機一個を3人でシェア
蚊がぶんぶん飛び回る状況はつらい(笑)

4月15日
この日は村から船で一時間ほどの場所へむかう
初日の場所はどちらかというと琵琶湖東岸の透明度50cmみたいな感じだが
ここはタンニン?を含んだいわゆる濃い透明度のある黒い水の川
同船者はアマゾンにも遠征したことがあるSさん
この日はこの黒い川で昼過ぎまで粘ったけどぜんぜんだめ
でもちょうど船べりで一発パプアンっぽい魚がバイトしたけどフックアップせず
Sさんは狙いを結構しっているようであるがキャストをえんえんしてもノーバイト
たぶん100回は大げさすぎだが「おかしい!」を連呼していた

二日間やって判ったことを整理してみた
流れがあたるベントのアウトサイドには5-6mぐらいまで流木がある
潮の干満で流れがかなり変化し流れも逆転する場合があり
通常はこの流木を目で確認しながらDEEPクランキング
でもこれはぜんぜん予定外で釣れない

でも初日はあるベントエリアで2本のパプアンバスがHIT
私もベントの下流側で流れがチョイ弱くなったところでバイト
ここで作戦を考えてみた

通常よりも活性が低いし個体数も少ない
でも流木ってのはキーワードになる
船頭任せで船を流す

ここで通常は岸に向かって投げるのだが岸に対して30度ぐらいの斜めキャスト
しかもFULLキャストで通常の潜行深度を更に深くもぐらせるこ
また目に見えないが沈んでいる流木しかも小規模を狙う
通常のボートポジション真下近くぐらいを釣るイメージ
ルアーはDEEPエリアなのでラトル有を中心にするが敢えてノンラトルや
ゴトゴト音系を中心に狙ってみることにした

4月16日
釣行最終日
朝1の狙いは初日に2本のパプアンバスが釣れているベントを指定
やはり実績あり、まだおるだろう!である
美味しい雰囲気の立ち木などには目もくれずひたすら斜め前にロングキャスト
リッククラン監修のクランクをひたすらニーリングする
これがやはり正解だったようだ
水深5mぐらいにぜんぜん見えないところにも結構流木が沈んでい
時々ゴリゴリを流木にあたる感触がある
開始10分ぐらいでファーストバイト!
初パプアンバスをGET成功できた



船頭は岸に見えている流木や立ち木に投げろ投げろといい続けているのを
気にせずひたすら斜め前にロングキャスト+ニーリング(笑)

でもこの釣り方は正解だったようだ
見えている立ち木や流木の倍ぐらい?もっとかな?とにかく
昨日までのボートポジション付近にはかなり沈んでいる
船頭も一本出たことで私の意図するパターンを理解してくれたよう
船を岸から遠ざけて斜めにポジショニングしてくれた



次のポイントでもマングローブジャックがDEEPクランクにヒッ
三箇所目はベントではないが流れがある直線部
ここでもフルキャスト+ニーリングしまくり
ここで3匹目がヒット!



これはこの日2本目のパプアンバス
同船者もニーリングなんて見たことないみたいで驚き顔
でもやってみましょう!ということでニーリング開始
しかもなんとなくカラーが膨張色が良いのかな?だったのでパールホワイト系をお奨め
ここからパプアンバスではないけど3連発

完全に読みがはまっているストロングパターンの様子
結局午前中だけで10バイト以上あり魚も7本ゲット成功
午後は午前中ノーバイトのSさんと同船を変わり開始
Sさんにつり方のパターンをお教えして開始3投目
いきなりグッドサイズのマングローブジャックがヒット
結局このロングキャストで岸の10mぐらい沖に沈んでいる流木系をニーリングで
狙うというパターンが確立された一日でした

結局このパターンは今までの岸に向かって投げるのみ
そこを通常のボートポジション下に沈んでいるブッシュを狙うという新しいやり方
これが成功だったようです

ある意味初の東南アジアでの遠征ツアー
誘ってくれたバンコク釣り仲間に感謝です



今回のツアー参会者&地元の皆さんほか



帰り際は村の沢山の人が見送りに来てくれました
本当に文明ってものは電気しかありませんでした
でも人のありがたみや、当たり前の日常は素晴らしいことだって
電気や文明にこれほどありがたみを感じたことはなかったです

パプアンバスタックル

ロッド:バス釣り系でいうMH以上推奨 いわゆる怪魚ロッドでなくてもOK
リール:ドラグ性能5kg以上有ればOK
ライン:PE5号 65ポンド以上+ショックリーダー40or50ポンド
ルアー:DEEPダイバー ただしリングやフックは強化品要
そのほか:歯が凄いのでバイトで穴あきもあり得ます